株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG、東京都千代田区)と株式会社三菱UFJ銀行(東京都千代田区)の連結子会社であるタイの大手商業銀行アユタヤ銀行(Bank of Ayudhya)は、サイゴンハノイ銀行[SHB](Saigon - Hanoi Commercial Bank)子会社のSHBファイナンス(SHB Finance)の全株式を取得することを決定した。
アユタヤ銀行は、株主総会と関係当局の承認を前提に、段階的にSHBファイナンスの株式を取得し、出資から3年後を目途に全株式を取得する予定。
SHBファイナンスは個人向けの無担保ローンを取り扱うベトナムの消費者金融会社。一方、アユタヤ銀行はタイとその周辺国で消費者金融事業を展開している。
アユタヤ銀行は、今回の株式取得を通じてベトナムに進出し、タイの消費者金融分野における最大の事業者としての先進的かつ幅広い知見と、SHBファイナンスが持つ地場の知見を組み合わせることで、付加価値の高いサービスの提供と事業の拡大を図る。また、各国でのビジネスを通じて得た知見を活かし、東南アジアにおける横断的な事業展開を進めていく。
アユタヤ銀行は、タイで75年以上の歴史を有し、同国第5位の資産規模を誇る大手商業銀行。タイ全国で650を超える独自拠点網と3万2000を超える販売代理店網を通して、個人や中小・大企業の顧客に対して法人業務、消費者金融を含むリテール業務、投資、資産運用などの包括的な総合金融サービスを展開している。
また、アユタヤ銀行とその子会社は、タイ国内最大のクレジットカード発行体でもある。MUFGと三菱UFJ銀行は、アユタヤ銀行を2013年12月に連結子会社化している。