ベトナムで合併・買収(M&A)事業を展開するPGTホールディングス[PGT](PGT Holdings)はこのほど、米国のパームスプリングス・アドバイザリー(Palm Springs Advisory=PSA)との間で覚書(MOU)を締結し、ベトナム企業の米国での新規株式公開(IPO)サポート業務で協力する戦略的パートナーとなった。
ベトナム企業のNASDAQ証券取引所での上場を支援するため、PGTはベトナム側で、PSAは米国側で、ファイナンシャルアドバイザリー業務を協力して行う。PGTは、米国のPSA及び引受証券会社、監査法人、弁護士事務所と連携し、ベトナム企業の支援業務を実行する。
近年、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)が米証券取引委員会へのIPO申請を発表したほか、無料通話・メッセージアプリ「Zalo(ザロ)」を運営する地場総合インターネットメディア運営会社VNGコーポレーション(VNG Corporation)がNASDAQとの間で上場に向けた合意書を締結するなど、米国証券市場での上場を目指すベトナムの地場企業が増えている。
なお、PGTはベトナムの石油ディーラー最大手ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)の元子会社。人材紹介、人材派遣、タクシー、自動車教習所、警備会社、ホテル、マイクロファイナンス(ミャンマー)などを手掛ける子会社を傘下に持つ。