シンガポールのエネルギー市場監督庁(EMA)は24日、同国のセムコープ・インダストリーズ(Sembcorp Industries)子会社のセムコープ・ユーティリティーズ(Sembcorp Utilities=SCU)に対して、ベトナムからの低炭素電力1.2GWの輸入を条件付きで承認したと発表した。
SCUの提案によると、輸入する電力は地場ペトロベトナム・テクニカル・サービス[PVS](Petrovietnam Technical Services Corporation)との協力により開発する洋上風力発電などによるもので、全長約1000kmの新たな海底ケーブルを通じてベトナムからシンガポールまで送電される予定。
合意内容によると、両社は初期容量約2.3GWの洋上風力発電所を共同で開発し、高電圧海底ケーブルを通じて電力をシンガポールに直接輸出する。
SCUは、順調にいけばこれらの風力発電所は2033年以降に稼働できるとの期待を示した。