サイゴン商信株式商業銀行(サコムバンク)[銘柄コード:STB]及び国際金融公社(IFC)は2月26日、資金援助契約を締結した。これにより、STBが顧客に住宅購入・建設・改築用貸付を行えるように、IFCはSTBに対して優遇固定金利による3,000億ドン(約20億1,300万円)の貸付を行うことになる。貸付期間は10年間。
今回の契約締結は2回目で、1回目は2007年6月に実施され、貸付金額は5,000億ドンであった。STBのチャン・スアン・フイ頭取は、手続き完了後、すぐに貸付を開始するとしている。住宅購入や改築のための貸付金利は、およそ年間12~15%となる見通し。
IFCのSing Fong Woong地域担当部長は、ベトナムの不動産市場は、更なる発展を遂げるだろう、とコメントしている。他国と比べても、ベトナムでは、住宅改築のための貸付率は非常に低く、GDPの僅か1.5%程度に留まっている。一方、シンガポールやマレーシアにおける比率は、20~50%となっている。
STBの不動産担保貸付残高は8兆ドン(約536億9,130万円)であり、同行の貸付残高全体の15%程度を占めている。