三井住友信託銀行株式会社(東京都千代田区)とベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)は26日、ベトナムにおけるリース合弁会社「BIDV-スミトラスト・リーシング・カンパニー(BIDV-SuMi TRUST Leasing Company=BSL)」の営業を開始した。
BSLはハノイ市ハイバーチュン区に本社を構え、同市およびホーチミン市、南中部沿岸地方ダナン市に支店を有する。資本金は8956億VND(約44億円)で、株主構成はBIDVが50%、三井住友信託銀行が49%、その他法人が1%となっている。
三井住友信託銀行とBIDVは2013年12月、ベトナムにおける協力関係強化を目的とした業務提携覚書(MOU)を締結し、在ベトナム日系企業に対する銀行業務・金融サービスの提供を行うと共に、今回のリース事業の共同展開をはじめとしたベトナムでの新たな協業機会について検討してきた。
BSLの前身でBIDVの100%子会社だったBIDVファイナンシャル・リーシング・カンパニー(BIDV Financial Leasing Company=BLC)は、1998年にベトナムで最初に設立されたリース会社の1つで、BIDVの高いブランド力や顧客基盤を活かして様々な地場企業のファイナンスニーズに対応してきた。
三井住友信託銀行および子会社の三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社(東京都港区)は、合弁事業を通じてBIDVの顧客基盤を活用したベトナム企業向けリースに加え、在ベトナム日系企業の販売促進に資する販売金融リースやベトナムドン建て設備リースを提供し、日系企業のベトナムにおける事業拡大に寄与していく計画だ。