不動産管理事業の日本ハウズイング株式会社(東京都新宿区)は、同社連結子会社でオフィスビルの清掃やメンテナンスなどを手掛ける地場最大手清掃会社のパンパシフィックサービス社(Pan Pacific Services Company Limited、ホーチミン市)およびパンパシフィック社(Pan Pacific Company Limited、ハノイ市)の持分を追加取得し、完全子会社化する。
同社は2016年、農業・食品加工企業へ投資する地場系持ち株会社パングループ[PAN](The Pan Group Joint Stock Company)から同2社への出資分のそれぞれ80%を取得し、同2社を子会社化。3年以内に残りの20%を取得し完全子会社化する計画を明らかにしていた。
取得価額は、売主との協議により開示していない。持分譲渡契約締結は7月、持分譲渡実行はベトナム当局の認可後、9月ごろを予定している。
日本ハウズイングは、1994年に台湾と中国へ拠点を設立し、海外でも順調に業績を伸ばしている。経済成長に伴い、外資規制の緩和政策を背景に住宅やオフィスビルの建設ラッシュが続くと推測されるベトナムを足がかりとして、ASEANの他地域への進出を検討し、業容拡大を目指す。