りそなグループのりそな銀行(大阪市中央区)、埼玉りそな銀行(埼玉県さいたま市)、関西みらいフィナンシャルグループ傘下の関西アーバン銀行(大阪市中央区)、近畿大阪銀行(大阪市中央区)は10日、ベトナム投資開発銀行[BID](BIDV)との間で、ベトナムにおける金融機能の提供などを目的とした業務提携契約を締結した。
今回の提携により、ベトナム進出を検討する企業は、りそなグループを通じてBIDVの金融商品やサービス、現地情報などを活用することが可能になる。ベトナムにおいて既にりそなグループ各社が現地銀行と締結している業務提携関係は引き続き維持する。
これに先立ち、関西みらいフィナンシャルグループ傘下のみなと銀行は、2014年10月にBIDVとの間で同様の業務提携を締結している。また、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行は、バンコク銀行およびサコムバンク[STB](Sacombank)の2行と、関西アーバン銀行はベトコムバンク[VCB](Vietcombank)と、みなと銀行はエクシムバンク[EIB](Eximbank)とそれぞれ提携している。
りそな銀行は2015年3月にホーチミン市に駐在員事務所を開設し、りそなグループの海外サポート網はASEAN主要加盟国全てをカバーすることとなった。りそなグループは現在、香港、上海、バンコク、ホーチミン市に駐在員事務所を、インドネシアに現地合弁銀行を、シンガポールに海外現地法人を構えるほか、14か国・地域の計19行と提携している。
一方、BIDVはベトナム全国に約1000拠点を展開し、ハノイ市とホーチミン市には日本語対応ができる社員が常駐するジャパンデスクを設置して日系企業をきめ細かくサポートしている。