ホーチミン市タンソンニャット国際空港の第3旅客ターミナル(T3)建設案件について、急成長中の新興不動産会社FLCグループ[FLC](FLC Group)は交通運輸省および政府官房宛てに投資の希望を表明する公文書を送付した。
T3は年間旅客処理能力2000万人で、国防省から交通運輸省に引き渡された用地16.4haに建設する。投資総額は11兆VND(約534億円)だ。FLCはこの公文書で「承認されれば1年間でT3を完成させる」と約束している。
FLCが全額出資するバンブー航空(Bamboo Airways)はこれに先立つ1月に航空市場に新たに参入し、運航を開始した。FLCは「(バンブー航空の)サービスの質、旅客の利便性を向上させるために自社の旅客ターミナルを建設することが肝心だ」とコメントした。
なお、FLCグループ会長が筆頭株主でFLC向け建設を請負う大手ゼネコンFLCファロス建設[ROS](FLC Faros)は、大規模な5つ星リゾート「FLCサムソン・ゴルフ・リンクス・リゾート(FLC Samson Golf Links Resort)」(北中部タインホア省)を9か月という異例の短期間で建設した実績を残している。
600室の5つ星ホテル、18ホールのゴルフコース、クラブハウス、5100m2の巨大プール、1300席の国際会議センター、ビラ式住宅100軒を併設する同リゾートは、2015年7月にグランドオープンした時点で全ての工事項目が完成し、業界関係者を驚かせた。