ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は現在、米ボーイング社(Boeing)のジェット機「ボーイングB737MAX」を50~100機購入することを検討している。同社のズオン・チー・タイン最高経営責任者(CEO)が、米ブルームバーグ(Bloomberg)テレビのインタビューで明らかにした。
機材の引き渡しは2020~2030年になる見込みという。B737MAXのラインナップのうちどの型式を購入するかは発表されていないが、標準型のB737MAX8型機と仮定すると、購入額(関税を除く)は61億~122億USD(約6740億~1兆3500億円)となる。タインCEOは「最終計画を政府に提出する。年内に購入が決まることを希望している」と話した。
ベトナム航空はこのほかに、将来の米直行便に投入するため、ワイドボディ機またはボーイング777x型機またはエアバスA350-1000型機を2機以上購入することも検討中だ。同社は2020年に、ホーチミン市とロサンゼルスまたはサンフランシスコを結ぶ路線を開設する予定。当面は東京や台湾、韓国経由となるが、2022年には直行便を運航する計画だ。
ベトナム~米国間の路線では多くの航空会社が競合しており、ベトナム航空が米国路線に就航しても5~10年は利益が出ないとみられている。