ハノイ市ホアラックハイテクパークで23日、地場系コングロマリット(複合企業)のビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビンスマート(VinSmart)が建設した電子機器工場(第1期)の竣工式が行われた。式典にはグエン・ティ・キム・ガン国会議長が出席した。
ビンスマートの電子機器工場は敷地面積14.8ha、年産能力1億2500万台。第1期は敷地面積4.8ha、年産能力2600万台で、内訳は、◇スマートフォン:2300万台、◇IoT(モノのインターネット)デバイス:100万台、◇その他:200万台となる。
同工場は自社ブランド「Vスマート(Vsmart)」の製品を製造するだけでなく、海外からの受注も可能。2020年には第5世代移動通信システム(5G)携帯電話の開発を目指す。
なお同日、ホアラックハイテクパークでは、国防省傘下で携帯通信大手の軍隊工業通信グループ(Viettel Group=ベトテル)と同ハイテクパーク管理委員会との間で戦略的提携契約の締結式も行われた。
これにより、ベトテルが投資主を務める面積9.1haのハイテク機器製造施設案件が、2020年1-3月期に同ハイテクパークで着工される。
ベトテルはまた、同ハイテクパーク内にある面積13.2haの用地に、防衛産業製品や電子機器、通信機器、5G・IoTデバイスなどの研究開発センター(R&D)を建設する。