地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は、北部紅河デルタ地方ハイフォン市に大規模な裾野産業工場コンプレックスを建設する計画を明らかにした。
このコンプレックスは同市カットハイ郡の用地48haに建設され、自動車とその他車両向けの部品などを生産する。年産能力は500万点の見通し。
同案件について、11月末に同市人民委員会から原則承認を得た。2020年1-3月に所定の手続きや土地収用を実施し、同年4-6月から2022年7-9月にかけてインフラ整備や各種施設の建設などを行い、2022年10-12月に稼働を開始する。
VICはこのほど、ビンファストとスマートフォン「ビンスマート(VinSmart)」の製造部門に注力する方針を明らかにした。その一環として、スーパーマーケット「ビンマート(VinMart)」とコンビニエンスストア「ビンマート・プラス(VinMart+)」の小売チェーンを運営する子会社のビンコマース貿易サービス(ビンコマース=VinCommerce)とビンエコ農業開発製造投資(ビンエコ=Vineco)の2社を、マサングループ[MSN](Masan Group)に譲渡する。
なお、ビンファストはこれに先立つ6月、ハイフォン市で自動車工場の稼動を開始した。同工場の年産能力は第1期が25万台、第2期が50万台、生産速度は毎時38台となっている。