地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビン・CSSネットワークセキュリティサービス有限会社(VinCSS)はこのほど、FIDOアライアンス(Fast IDentity Online Alliance)から「FIDO2」の認証を受けた。この認証を受けた企業としては、世界で34社目となる。
FIDOアライアンスは、生体認証などを利用した新しいオンライン認証技術の標準化を目指して2012年7月に発足した非営利の業界団体。FIDO2は、FIDOアライアンスが策定した最新の認証技術で、指紋認証や顔認証といったパスワードを使わない認証情報をオンライン上で実現する。専用機器が不要で、スマートフォンやパソコンで利用できる点が特長。現在、米国や日本、カナダ、英国、ドイツなど13か国で導入されている。
VinCSSのグエン・フィー・カー研究開発部長は、「9か月間の研究開発の後、2019年12月にFIDO2の認証を受けた。当社は今後、マネージドセキュリティサービスプロバイダ(Managed Security Service Provider=MSSP)やビンCSSセキュリティオペレーションセンター(VinCSS Security Operation Center)、ゼロトラストプラットフォーム(ZeroTrust Platform)、脅威ハンティング(ThreatHunting)、IoTセキュリティラボ(IoT Security Lab)などの各種サービスを紹介していく」とコメントした。
同社は2020年内に、近距離無線通信規格の一つで機器同士を数cmに近付けるだけで通信できるNFC(Near Field Communication)認証や指紋認証などの最新技術を導入したサービスを提供する予定だ。