日経アジア(Nikkei Asian Review)によると、タイ財政省がベトナム系コングロマリット(複合企業) ビングループ[VIC](Vingroup)に対し、タイバーツ建て社債の発行を承認したという。
発行時期や発行対象などは未定。調達資金の使途について、VICはコメントを控えている。
2019年中旬に北部紅河デルタ地方ハイフォン市にある自動車工場の稼動を開始したVIC子会社のビンファスト(VinFast)は、タイから自動車部品を輸入している。自動車業界の関係者によると、社債発行で調達するタイバーツは、タイの自動車部品メーカーへの取引代金支払いに充てられるとみられる。
VICはさらに、発行総額7億5000万USD(約830億円)のUSD建て起債を計画している。この社債はシンガポール証券取引所に上場させる予定だ。