急成長中の新興不動産会社マステライズ・グループ(Masterise Group)傘下のマステライズ・ホームズ(Masterise Homes)はこのほど、米マリオット・インターナショナル(Marriott International)と開発している超高級複合施設「グランドマリーナサイゴン(Grand Marina Saigon)」のマンションを香港で発売した。
グランドマリーナサイゴンはホーチミン市1区ベンゲー街区トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りの一等地に立地し、マンション、オフィス、商業施設などを併設する。
香港で行われたアジア・バンカーズ・クラブ(Asia Bankers Club、金融分野の実業家や役員、顧客向けのプレミアム投資クラブ)の会員向けの説明会では、多くの物件が成約した。
販売価格は1m2当たり1万8000USD(約198万円)で、1戸の取引額は100万USD(約1億1000万円)からとなっている。この価格は、市内の高級マンションの平均販売価格(1m2当たり7000USD=約77万7000円)の2.6倍に達するが、タイ・バンコクやシンガポールの同様の物件と比べてほぼ同等の水準にあり、香港と比べると割安とされる。香港の超高級マンションの販売価格は1m2当たり4万6800USD(約515万円)に上る。
なお、マステライズ・グループは、大手民間銀行テクコムバンク[TCB](Techcombank)のホー・フン・アイン会長の一家が立ち上げた会社で、グランドマリーナサイゴンのほか、ホーチミン市東部にあるトゥードゥック市(2区、9区、トゥードゥック区を合併した都市)で「ルミエール・リバーサイド(Lumiere Riverside)」と「マステリ・センターポイント(Masteri Centre Point)」、ハノイ市ザーラム郡で「マステリ・ウォーターフロント(Masteri Waterfront)」など、複数の住宅案件を同時展開している。