格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)はこのほど、英国のグラスゴーで開催中の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に出席しているファム・ミン・チン首相の立会いのもと、英国のロールス・ロイス(Rolls-Royce)との間でジェットエンジン購入契約を締結した。
契約額は4億USD(約460億円)。これにより、ロールス・ロイスはVJCにワイドボディ機用のエンジン「トレント700」を供給するほか、アフターサービス「トータルケア(TotalCare)」を提供する。
ロールス・ロイス・シビルエアロスペース(Rolls-Royce Civil Aerospace)の顧客担当責任者であるユエン・マクドナルド氏は、同社の「トレント700」は同種の航空機用エンジンの中で生涯燃費が最も低く、1995年の発売以来6000万時間以上の運用実績があると述べた。
一方、VJCのディン・ベト・フォン社長は、新エンジンの導入により飛行距離と飛行品質が向上し、同社の航空機の技術的信頼性と運用効率が高まるとの期待を示した。
ロールス・ロイスはエネルギーや航空宇宙、兵器に強みを持ち、多くの分野で事業を展開している。同社は現在、400の航空会社と航空機リース会社、160の軍事機関、エネルギーと原子力に関する5000以上の顧客にサービスを提供している。