格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は3日、フランスを公式訪問中のファム・ミン・チン首相の立会いのもと、航空宇宙や防衛、通信分野の複合企業であるフランスのサフラングループ(Safran Group)との間で包括的事業提携契約を締結した。
これにより、サフラングループはVJCに対して、航空機用エンジンやメンテナンスサービスのほか、機内のシートやキャビンのインテリアなどを提供することになった。
VJCはこれまでに、米ゼネラル・エレクトリック(General Electric=GE)傘下のGEアビエーション(GE Aviation)とサフラングループの合弁会社であるCFMインターナショナル(CFM International)との間で、航空機用エンジンの購入や関連サービスについて提携しており、取引総額は100億USD(約1.14兆円)となっている。
さらに、サフラングループはVJCに対して、エンジン技術管理トレーニングサービスを提供するほか、ベトナムでの航空機エンジンの修理・整備施設の設立についても支援していく。
このほか、サフラングループ傘下のサフラン・エレクトロニクス・ディフェンス(Safran Electronics & Defense)は今後、VJCとの協力関係構築を加速し、同社にフライトデータ分析ソリューションを提供する。