クレディセゾンが出資する金融子会社を傘下に抱える中堅民間銀行HDバンク[HDB](HDBank)は4日、フランスを公式訪問していたファム・ミン・チン首相の立会いのもと、ドイツ復興金融公庫(KfW)傘下のドイツ投資開発会社(DEG)との間で、持続的発展に向けた協力協定を締結した。
これにより、DEGは主幹事(アレンジャー)として、HDBの経営資本の補充や自己資本(Tier 2)の増強などに向けて総額2億~3億USD(約230億~340億円)のファイナンスアレンジを実施する。
さらに、双方はドイツを含むヨーロッパとベトナムの企業間協力関係の強化や、ベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)とベトナムEU投資保護協定(EVIPA)に伴う貿易投資の促進に向けた戦略を策定する。このほか、HDBはドイツの政府開発援助(ODA)プロジェクトにおいて、KfWとの提携をさらに強化する。