生分解性ナイロン袋メーカー大手で、工業団地も運営するアンファット・ホールディングス[APH](An Phat Holdings)は9日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市のナムディンブー工業団地内で生分解性プラスチック(グリーンプラ)のポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)工場案件の着工式を開催した。
PBAT工場は年産能力3万tで、東南アジア地域で最大規模のグリーンプラ工場となる見込み。投資総額は1億2000万USD(約140億円)。建設期間は24か月。
同工場が稼働すれば、APHの原材料ニーズを100%満たすとともに、生分解性プラスチック製品の原価▲20~30%の低減が可能となる見通し。また、輸出活動の拡大や質の高い雇用創出にもつながると期待されている。
同社は現在、米国や日本、ヨーロッパ、韓国、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、台湾、フィリピンなど世界70か国・地域に製品を輸出している。