格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)はこのほど開催されたアジア地域最大規模のエアショー「シンガポール・エアショー2022」で、ドイツのルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)を中心とするルフトハンザグループで世界有数のMROサービスプロバイダーであるルフトハンザ・テクニーク(Lufthansa Technik)との間で、航空業界向けのデジタルプラットフォーム「AVIATAR」のテクニカルログブックの導入に関する契約を締結した。
航空機の技術情報更新プロセスのデジタル化や業務最適化が狙いだ。VJCは、アジア太平洋地域でAVIATARのテクニカルログブックを採用する初の航空会社となる。
これにより、AVIATARのテクニカルログブックをVJCの全航空機に搭載し、飛行中や地上での技術的な問題を把握するための手作業や紙ベースのプロセスをデジタルに置き換え、データ処理のスピードや正確さを向上させる。
AVIATARのテクニカルログブックは、VJCのメンテナンスおよびエンジニアリングシステムとシームレスに統合されており、出発前、飛行中、到着後のフライトログの入力とメンテナンスを完了させることができる。さらに、高度な機能と強化されたバックエンド機能により、航空機の技術的信頼性と運航の安全性を高めながら、ターンアラウンドタイムを短縮することが可能になる。