地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビン・ビッグデータ研究所(VinBigData)は24日、産業用コンピュータ大手の台湾系研華科技(アドバンテック)の現地法人であるアドバンテック・ベトナム・テクノロジー(Advantech Viet Nam Technology)との間で、戦略的事業提携契約を締結した。
契約によると、両社は人工知能(AI)ソリューションやAioTアプリケーション(AIとモノのインターネット(IoT)を組み合わせた技術、または同技術を駆使した電子機器や家電製品、ビジョン、コンセプトを指す)の提供などで協力する。
双方は、コンピュータビジョン(コンピュータが画像やビデオ内の物体や人物を識別および理解できるようにすることに焦点を置いたコンピュータサイエンス)の分野でAIを活用するためのソリューションを中心に開発を行う。
双方はまた、それぞれが持つ既存の強みとネットワークを活用すべく、監視カメラシステムやスマートヘルスケア、スマートシティなどでのAI活用に関するソリューションのパッケージングでも協力する。なお、ビン・ビッグデータは、アドバンテックの医療用画像管理システム(PACS)のベトナムにおけるパートナー企業でもある。
ビン・ビッグデータのダオ・ドゥック・ミン社長は締結式で、「ベトナムではAIが単なる研究分野ではなく、生活のあらゆる側面に浸透するようになった。当社は、アドバンテックの卓越したAIアプリケーションソリューションと、顧客に最高のメリットをもたらす取り組みを評価している」と述べ、「アドバンテックとの戦略的提携が、医用画像とコンピュータビジョンの分野におけるスマート製品の基盤を築き、人々の生活の質の向上にも繋がるだろう」と期待を示した。