地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は7月初め、セダン「Lux A2.0」とSUV「Lux SA2.0」の新規注文の受付を停止した。既に受け付けた注文の分は、ガソリン車の生産ラインを閉鎖する前に引き渡される。
これに先立ち、同社のレ・ティ・トゥー・トゥイ会長は、ガソリン車の生産を停止し、すべてを電気自動車(EV)に切り替える計画を明らかにした。同社は2022年末にEVの専門メーカーとなる見通し。
同社が発表した6月の販売状況レポートによると、部品の供給不足で同月の新車販売台数は前月比▲18.0%減の2490台となり、うち「ファディル」が同▲29.9%減の1338台、「Lux A2.0」が同▲15.5%減の359台、「Lux SA2.0」が同▲95.9%減の11台となった。一方、EV「VF e34」の新規販売台数は同+74.6%増の782台へと急増した。
同社の1~6月期の新車販売台数は前年同期比▲8.0%減の1万4695台で、うち「Lux A2.0」が1749台、「Lux SA2.0」が1239台だった。