地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は9日、米国の携帯電話事業者大手であるTモバイルUS(T-Mobile)との間で、北米と欧州における自社ブランドの電気自動車(EV)の通信サービス接続に関する独占的な提携を結んだことを発表した。
これによると、Tモバイルは北米と欧州で販売されるビンファストブランドのEVに対し、通信サービス接続を独占的に提供する。取引額は数千万USDとなる見込み。
今回の提携を通して、ビンファストの顧客に対し、パーソナライズされたエクスペリエンスを提供すると共に、ほぼリアルタイムのデータを活用した保守メンテナンスなどのサービスをタイムリーに行うことが可能になると見込まれる。
この一環として、◇「VF 6」、◇「VF 7」、◇「VF 8」、◇「VF 9」の各EV車種をTモバイルのネットワークに接続し、遠隔車両管理やオンライン番組視聴、ゲーム、ライブ交通情報、ソフトウェア更新、Wi-Fiホットスポット(一部モデル)などのサービスを有効にする機能を搭載する。
Tモバイルのモノのインターネット(Internet of Things=IoT)ソリューションを通じて、ビンファストは全世界の同社ブランド車両の保守スケジュールを管理したり、パフォーマンスを監視したりして、顧客に合わせた効果的なサポートが可能となる見通し。