自動運転セキュリティ及びMaaSソリューションを手掛ける韓国のアウトクリプト(AUTOCRYPT)は、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)子会社のビン・CSSネットワークセキュリティサービス有限会社(VinCSS)との間で、戦略的パートナーシップ契約を締結した。
自動運転やソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)への移行が加速する中、自動車に対するサイバーセキュリティ構築の重要性がますます高まっている。また、新たな国連規則2件(UN-R155、UN-R156)により、2024年7月からは全ての車両のライフサイクル全般をカバーできるサイバーセキュリティ対策を構築することが求められている。
アウトクリプトは、自動車のサイバーセキュリティ分野における専門的な知識と技術力を有し、国連規則への対応に必須となるさまざまなセキュリティツールを開発・高度化してきた。
一方、VinCSSは電気自動車(EV)メーカーをはじめ、グローバルサプライヤーと協力してOEMのためのサイバーセキュリティサービスを提供している。また、グローバル認証を受けた自動車向けサイバーセキュリティの専門チームを持つ。
今回のパートナーシップ契約を通じて、両社は革新的な自動車向けサイバーセキュリティ及びテストソリューションの開発・提供に向けて協力する。特に、2024年7月からUN-R155とUN-R156の適用が義務付けられる中、サイバーセキュリティが必要な車両に対して適切なセキュリティ措置を素早くかつ効率的に提供することに焦点を当てる。