鉄鋼最大手ホアファットグループ[HPG](Hoa Phat Group)は11日に開かれた定時株主総会で、最高時速850kmの高速鉄道レール用鋼材を製造する計画を明らかにした。
これを受けて、多くの意見が混在している。高速鉄道の最高時速は世界でも500kmまでしか到達しておらず、ベトナム企業が最高時速850kmまで研究を進めているというのは多少の誇張があるとの意見も出ている。
これに対して同社のチャン・ディン・ロン会長は、高速鉄道レール用鋼材の製造は非常に難しいものの、同社の中核事業に適合するとコメントした。現在はあくまでも研究段階にすぎないとしている。
このほか、同社は電気自動車(EV)産業で使用される電気モーター用ケイ素鋼板の製造についても研究している。同社は製鋼事業に注力し、向こう5~10年で世界の鉄鋼メーカートップ50を目指す。