ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)はこのほど、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれた国際航空運送協会(IATA)の年次総会で、IATAによる二酸化炭素(CO2)排出量測定プロジェクト「CO2コネクト(CO2 Connect)」に参加する合意書に署名した。このプロジェクトに参加するベトナムの航空会社は初めて。
ベトナム航空は、運航路線や機種ごとに乗客1人当たりの平均CO2排出量の計算に必要なデータをIATAに提供する。CO2コネクトへの参加は、ベトナム航空の持続可能な発展戦略への取り組みと、2050年までのネットゼロ排出目標の達成に向けた貢献を体現するものだ。
ベトナム航空は5月27日に、シンガポール発ハノイ行きのVN660便で「持続可能な航空燃料(SAF)」を使用した旅客便運航に国内航空会社として初めて成功するなど、環境保護活動に積極的な姿勢を見せている。
CO2の削減は世界の航空業界の重要目標の一つだが、申告や測定方法がばらばらだったため、IATAが共通のプラットフォームとなるCO2コネクトプロジェクトを立ち上げた。同プロジェクトにはこれまでに、アメリカン航空(American Airlines)やブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)、キャセイパシフィック航空(Cathay Pacific)、日本航空(JAL)、マレーシア航空(Malaysia Airlines)、カタール航空(Qatar Airways)などが参加を決めている。