情報通信省傘下の通信郵便技術学院(PTIT)はこのほど、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の人工知能研究所(ビンAI=VinAI)との間で、AI人材育成に関する提携覚書を締結した。
ビンAIはPTITに対し、AI教育プログラムの構築、AI分野の科学研究や技術移転について支援する。AI人材育成の質を向上させ、質の高い人材需要に応えることが狙いだ。
さらに、ビンAIはAI分野のセミナー開催やインターンシップ受け入れなどを通して、学生にAIの研究・応用における実践的な経験を提供していく方針。またPTITでは、企業のAI人材ニーズに応えるため、AI育成部門を設立する計画もあるという。
PTITは、情報通信省直轄の唯一の大学で、国内有数のICT人材育成施設として知られている。ハノイ市とホーチミン市で2校(学生数2万5000人)を運営。IT、電気通信、電気・電子などの主要学科に加え、最近ではデータ、IoTテクノロジー、オートメーション技術などの教育も行っている。