デシジョンラボ(Decision Lab)が発表した2024年1~3月期における配車プラットフォームの市場浸透率に関する最新レポート「ザ・コネクテッド・コンシューマー(The Connected Consumer)」によると、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)製の電気自動車(EV)・電動バイクのレンタカー・タクシー会社であるグリーン・スマート・モビリティ(GSM)の配車アプリ「サインSM(Xanh SM)」が市場浸透率32%となり、シンガポール系「グラブ(Grab)」の64%に次ぐ2位に立った。
3位以下は、地場「マイリン(Mai Linh)」が25%、同「ビー(Be)」が24%、インドネシア系「ゴジェック(Gojek)」が22%、伝統的なバイクタクシーが18%と続いた。
自動車配車サービスでは、「グラブ」の市場浸透率が48%で最大。続いて「サインSM」が15%、「マイリン」が11%だった。バイク配車サービスでは、「グラブ」が52%、「サインSM」が16%、伝統的なバイクタクシーが10%の順となった。
デシジョンラボによると、ベトナムの配車市場浸透率では「グラブ」が首位を維持しているが、「グラブ」の浸透率は2023年から低下している。一方、「サインSM」、「マイリン」、「ビー」などが急速に成長しており、安定した成長を遂げている。