香港の市場調査会社カウンターポイント・リサーチ(Counterpoint Research)の報告によると、2024年1~3月期における東南アジアでの電気自動車(EV)販売台数は、前年同期に比べて2倍に増加した。
同期におけるタイでのEV販売台数は前年同期比2倍となり、地域全体の55%を占めてトップに立った。販売台数のうち、中国製EVが圧倒的な割合を占めており、タイは中国製EVを最も積極的に受け入れている国となっている。
また、ベトナムでのEV販売台数は同5倍となり、地域全体の17%を占め、タイに続く2位に立っている。
中国のEVメーカー各社は、市場全体の75%のシェアを占めており、東南アジアのEV市場で他国のメーカーを凌駕しつつある。
メーカー別で見てみると、中国の比亜迪汽車(BYDオート=BYD Auto)が販売台数シェア全体の47%を占め、先頭を走っている。
また、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は、BYDに次ぐ2位につけている。
このほか、米テスラ(Tesla)の販売台数は前年同期比+37%増加したが、シェアは4%程度に縮小した。
なお、同期における東南アジア地域のガソリン車の販売台数は前年同期比▲7%減少した。