地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社で、米ナスダック証券取引所(NASDAQ)上場の電気自動車(EV)メーカーであるビンファストオート(VinFast Auto=VFS)は15日、インドネシア西ジャワ州スバンでEV組立工場を着工した。
同工場は、初期段階における投資総額が2億USD(約316億円)。車体工場、組立工場、塗装工場、試験エリアなどを併設し、年産能力は5万台の見込み。
同工場は2025年10~12月に稼働を開始し、インドネシア市場向けに「VF 3」、「VF 5」、「VF 6」、「VF 7」の右ハンドルモデルを生産する予定。稼働開始後は、数千人の雇用創出に繋がる見通し。
着工式に参加したインドネシアのモエルドコ大統領首席補佐官は「ビンファスト工場は、地域経済だけでなく地元住民の生活水準の向上にも貢献するだろう」と期待を寄せた。
ビンファストは既に同国での事業を開始しており、ブランド認知度の向上に努めている。同社はこれまでにスポーツ用多目的車(SUV)「VF 5」と「VF e34」の右ハンドルモデルをインドネシア市場に投入した。ビンファストのEV事業は、インドネシアのグリーン交通の促進にも寄与すると見られている。