ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、台湾の金融コンサルティング大手FCCパートナーズ(FCC Partners)との間で、ハイテク分野での投資協力や商業化、開発を促進するための協力覚書(MOU)を締結した。
双方はベトナム半導体産業投資開発基金の設立に向けて緊密に連携する。同基金は、人材育成、半導体チップ産業への海外投資の誘致、スタートアップ企業への支援、イノベーションの促進などを通して、ベトナムの半導体産業の発展を目指す。
FCCパートナーズは、将来性があるパートナー企業や顧客をFPTに紹介するほか、FPTソフトウェア台湾の市場開拓をサポートする。また、FPTの教育部門と台湾の大学の架け橋となって、人材育成や教育に関する協力の機会を拡大する。
FPTのチュオン・ザー・ビン会長は、ベトナムが持つ優位性の中で人材は外国企業から最も期待されている要素であり、もし人材を十分に準備できれば外国企業からの信頼を得て、投資誘致を促進し、半導体のサプライチェーンを発展させることができるとの見解を示した。ビン氏は将来、国内の各大都市に研究所を建設する計画について、双方が協議することを提案した。