商工省によると、2018年1-9月期における履物の生産量は前年同期比+4.5%増の2億0220万足で、輸出額は同+10.2%増の117億3811万USD(約1兆3000億円)と順調に伸びた。
2011年から2017年までの7年間におけるベトナムの履物の輸出額は続けて拡大しており、中国、イタリアに次ぐ3位となっている。
ベトナムと欧州連合(EU)間の自由貿易協定(EVFTA)や包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(TPP11=CPTPP)などの締結も、各地域への履物輸出に追い風となると見られる。
また、米中貿易戦争を背景に、履物メーカーが中国からベトナムへ工場を移転する動きも予想され、ベトナムは企業各社の中国からのシフトによる恩恵を享受できるものと見込まれる。
しかしながら、人件費の高騰や生産性の低さが履物業界の足かせになっており、ベトナムは第4次産業革命を生き抜くための生産性向上が急務となっている。