ベトナム電力グループ(EVN)によると、2020年12月31日時点の太陽光発電の総設備容量は約1万9400MWpで、約1万6500MWの出力に相当し、全国の電源の総出力の約25%を占めている。このうち屋根置き型太陽光発電は10万1029か所、総設備容量は約9296MWpに上る。
2020年の太陽光発電の発電量は106億kWhで、全国の総発電量の約4.3%を占めた。このうち屋根置き型太陽光発電は約11億5000万kWhだった。
EVNは、近年の太陽光発電奨励政策が太陽光発電の急速な発展をもたらしたと評価する一方、日照時間に左右されるという特性が、電力システム運営の課題として明らかになったとしている。就業日と休日の電力需要の差は大きく、約5000MWに達する。1日の時間帯でも電力需要が増える夕方に太陽光発電は出力が落ちて、電力システムの運営を困難にしている。
EVN傘下の国家電力システム調整センター(A0)は、システムの安全な運営のために電力需要が少ない時間帯や期間に出力調整を実施するとしている。