商工省電子商取引・デジタル経済局がこのほど発行した「電子商取引(eコマース=EC)白書2021」によると、2020年のベトナムのB2C(Business to Customer=企業対消費者取引)のEC売上高は前年比+18%増の118億USD(約1兆3000億円)で、直近5年にわたり堅調な成長を維持している。
2020年にオンラインショッピングをした人の数は、前年に比べ+450万人多い4930万人。1人当たりの購入額は+15USD(約1650円)増の240USD(約2万6400円)だった。オンラインショッピングを1回以上したことがある人の割合は、前年の77%から88%に上昇した。
オンラインショッピングの際に利用した端末は、携帯電話が前年の90%から87%に減少した。一方、パソコン(デスクトップ、ノート型)は前年の36%から38%に増加した。
オンラインで購入する割合が多い商品やサービスのトップ10は以下の通り。
◇食品(52%)
◇衣服・履物・化粧品(43%)
◇家庭用品(33%)
◇本・文房具・花・贈答品(26%)
◇航空機・鉄道・バスのチケット(26%)
◇IT・電子機器(23%)
◇ホテル・観光ツアーの予約(21%)
◇映画・コンサートなどのチケット(21%)
◇コンサルティングサービス・オンライン教育(10%)
◇音楽・動画・DVD・ゲーム(8%)
オンラインショッピングで多くの人に利用されている入り口は3つある。ECサイトが74%で最も多く、次いでソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が33%、携帯アプリが31%となっている。ECサイトの利用者の割合が増加したのに対し、SNSと携帯アプリはともに減少した。
また、オンラインショッピングで多く利用されている決済方法は、代金引換払い(キャッシュオンデリバリー)が78%で最も多く、次いでATMカードが39%、eウォレット(電子財布)が23%、クレジットカード・デビットカードが20%などとなっている。