ペトロベトナムグループ(PVN)傘下のベトナム石油研究所(VPI)はこのほど、国内の電気自動車(EV)市場状況を評価する「電気自動車指数(EVI)」を初めて発表した。初回となる2021年7~9月のEVIは5点満点中1.6点だった。
EVI指数は政府の政策、充電スタンドのネットワーク、EVの所有コスト(価格、メンテナンスコスト、中古販売価格、各種税金・手数料)、顧客の好感度、1人当たりの国内総生産(GDP)、技術(電池の寿命、充電時間、走行可能距離)、周辺地域のEV市場といった指標に基づき評価されている。
VPIによると、政府の政策や戦略、技術開発は不安定で予測不可能な要素であり、EV市場の発展に大きな影響を与えるという。EVI指数の発表により、バリューチェーン内の企業が生産や事業活動に関する決定を下す際の一助となるほか、消費者の購買傾向を把握することにもつながると期待されている。
VPIは、ベトナムの自動車保有率が1000人当たり23台と2.3%にとどまり、タイの10%やマレーシアの5%を下回ることから、ベトナムのEV市場の開発余地は大きいとしている。