英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)が発表した2021年10~12月におけるホーチミン市とハノイ市のホテル市場レポートによると、同期の2都市の宿泊料金は前期比+6~21%上昇した。
この背景には、国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が効果的に封じ込められていることや、新型コロナウイルスワクチン接種の加速化により、旅行の需要も回復していることがある。
同期におけるホーチミン市の供給客室数はホテル104軒の計1万4470室で、前期比+39%増加し、うち5つ星ホテルが全体の47%を占め最大だった。続いて、4つ星ホテルが27%、3つ星ホテルが26%を占めた。
一方、同期の客室稼働率は前期比▲36ポイント低下の20%にとどまった。1泊あたりの平均宿泊料金は前期比+21%上昇、前年同期比▲5%低下の140万VND(約7100円)だった。
隔離ホテルについては、供給客室数がホテル23軒の計2760室で、前期比+55%増加した。1泊あたりの平均宿泊料金は前期比+18%上昇の160万VND(約8100円)となった。
またハノイ市では、同期の供給客室数が5つ星ホテル17軒、4つ星ホテル17軒、3つ星ホテル32軒の計1万0120室で、うち5つ星ホテルが全体の54%を占め最大だった。
同期の客室稼働率は前期比+10ポイント上昇の27%となった。5つ星ホテルの稼働率は31%で最高、続いて4つ星ホテルが24%、3つ星ホテルが18%だった。2021年通年の客室稼働率は前年比▲6ポイント低下の23%にとどまった。
1泊あたりの平均宿泊料金は前期比+6%上昇、前年同期比+12%上昇の180万VND(約1万円)、通年では前年比▲9%低下の168万VND(約8500円)となった。