シンガポール系調査会社モメンタム・ワークス(Momentum Works)らはこのほど、東南アジアにおけるタピオカミルクティー市場に関するレポートを発表した。
レポートによると、東南アジアで人口が最も多いインドネシアは、タピオカミルクティー市場の年間売上高が16億USD(約2160億円)で域内トップに立っている。以下、◇2位タイ:7億4900 万USD(約1010億円)、◇3位ベトナム:3億6200万USD(約490億円)と続いた。
<東南アジア6か国のタピオカミルクティー市場規模>(単位:百万USD)
この他の調査対象国を見てみると、◇4位シンガポール:3億4200万USD(約460億円)、◇5位マレーシア:3億3000万USD(約450億円)、◇6位フィリピン:2億8000万USD(約380億円)となっている。
シンガポールは人口規模が最も小さいながら購買力が最も高く、平均販売価格は他の国々の2倍となっている。同国は高級ブランドにとって、域内における最重要の進出先となっており、この小さな島国で事業を展開しているタピオカミルクティーブランドは60以上にも上る。
タピオカミルクティーは、近年急速に普及し、ベトナム人の若者の間で人気のドリンクの1つとなっているが、同業者間の競争が非常に激しいのが特徴。
地場系カフェチェーン「ザ・コーヒー・ハウス(The Coffee House)」は、2017年からベトナム国内でフランチャイズ展開を開始した台湾ミルクティー専門店「Ten Ren(テンレン)」を僅か2年で営業終了させた。同ブランドはピーク時期には、ホーチミン市と東南部地方ドンナイ省で計23店舗を運営していた。