ベトナム水産加工輸出協会(VASEP)によると、2022年1~9月期におけるベトナムの日本向けエビ輸出額は、前年同期比+25%増の5億1500万USD(約700億円)へと大幅に増加した。
日本向けの輸出エビの主な品目としては、◇エビ天ぷら、◇冷凍ウシエビ(ブラックタイガー)、◇冷凍バナメイエビなどが挙げられる。このうち、ウシエビの輸出額は前年同期比+64%増と急増し、エビ輸出額全体の成長をけん引した。
同期におけるエビの1kg当たりの輸出価格は、◇冷凍ウシエビ:10.5~15.8USD(約1420~2130円)、◇冷凍バナメイエビ:5.1~10.6USD(約690~1430円)などとなっている。
同期に日本にエビを輸出した企業の数は118社で、このうちミンフー水産グループ[MPC](Minh Phu Seafood)の輸出額が最も大きかった。以下、◇サオタ食品[FMC](Sao Ta Foods=Fimex)、◇ハイベト(Havico)、◇中部水産輸出入[SPD](Seaprodex Da Nang)などと続いた。
なお、ベトナムにとって、日本は米国に次ぐエビ輸出先国で、日本向けエビ輸出額はベトナムのエビ輸出額全体の15%を占めている。