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　グーグル・クラウド(Google Cloud)はホーチミン市で11日、ゲーム産業のイベント「ゲーム産業ショーケース(Games Industry Showcase)」を開催した。

　イベントには、地場総合インターネットメディア運営大手VNGコーポレーション[VNZ](VNG Corporation)傘下のVNGゲームス(VNGGames)、ベトナムを代表するIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTテレコム(FPT Telecom)、アマノーツ(Amanotes)、ウルフファン・ゲーム(Wolffun Game)などの国内の有名ゲーム会社が参加した。

　グーグル・クラウドのベトナム担当最高経営責任者(CEO)であるグエン・ドゥック・トアン氏は、「ベトナムのゲーム産業に注力し、今後5年間で売上高を現在の6億USD(約890億円)から10億USD(約1500億円)に引き上げるという情報通信省の目標は、完全に実現可能だ」との見解を示した。

　同氏によると、ベトナムには、◇IT人材、◇通信インフラ、◇若い人口、◇ゲーム制作における最新テクノロジーの応用を含む、ゲーム産業を開発するために必要な基礎が揃っている。

　プログラミングの分野では、ベトナムは世界の優秀なエンジニアの数ランキングでトップ10に入っている。また、ベトナムは広大な光ファイバーケーブル網を確保しており、4Gサービスの料金は世界でも低く、スマートフォン保有率も高く、国民のテクノロジーのリテラシーも高い。

　国内のゲームスタジオは現在、コンピュータ向けのゲームよりも、スマートフォン向けのゲーム制作を優先している。これにより、ベトナムのゲーム産業では優秀なモバイルゲーム開発者の世代が誕生し、今年1～6月期にはベトナム産のモバイルゲームのダウンロード数が世界トップ5に入った。ベトナムのモバイルゲームの成長率は今や、日本や韓国を上回っている。

　なお、VNGゲームスやアマノーツ、ウルフファン・ゲームなどのイベント参加者は、クラウドコンピューティングやビッグデータ、人工知能(AI)など、グーグル・クラウドの提供する最新テクノロジーをゲームの制作やリリースに活用することにより、ベトナムのゲーム産業の成長を大きく促進することができるとの共通認識を示した。