景気低迷が続く中、ベトナム人消費者は新車購入を控えており、特に南部の人々は財布のひもを固くしている。
ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2023年におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよび地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト=VinFast含まず)は、前年比▲25%減の30万1989台だった。このうち、乗用車の販売台数は同▲27%減の23万0706台へと大幅に減少した。
乗用車の新車販売台数の割合を地域別で見ると、北部が43.1%で前年から拡大したのに対し、南部は38.3%で前年から縮小した。2022年は北部と南部の割合が同等で、いずれも40%以上だった。
各種乗用車のうち、セダン、スポーツ用多目的車(SUV)、ミニバンが特に人気を集めた。地域別で見ると、北部ではSUVが最も好まれ、販売台数は2万6878台だった。一方、南部ではミニバンが最も好まれ、販売台数は2万6032台となった。
<2023年における地域別の主要車種別販売台数>(単位:千台)