英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は、ベトナムの2018年国内総生産(GDP)成長率が+7.0%となり、前年の+6.81%から加速するとし、製造業および建設業の大幅な成長が経済成長の主な原動力になるとの予想を示した。
この背景には、製造業への海外直接投資(FDI)が高水準を保っていることがある。2018年の対越FDIは年内も高水準を維持し、このうち製造業へのFDIが約50%を占める。
計画投資省海外投資局(FIA)が発表したFDIに関するデータによると、2018年1-6月期のFDI認可額(推定値)は203億3330万USD(約2兆2800億円)で、前年同期比+5.7%増加した。一方、同期の実行額(推定値)は前年同期比+8.4%増の83億7000万USD(約9400億円)に増加している。
同行によると、ベトナムの2018年の輸出額が大きく増加するのに対して、輸入額の成長率は減速するとの予想から、貿易収支は年末まで適度な黒字を続けるものと見込まれる。
なお、政策金利は据え置かれ、対ドル為替レートは小幅に調整されると見られている。