ベトナム国家銀行(中央銀行)は12日、主要政策金利の引き下げに関する決定第1870号/QĐ-NHNNを発出した。同決定は2019年9月16日に発効する。利下げは2017年10月以来約2年ぶり。
決定によると、貸付基準利率(リファイナンスレート)、基準割引率(ディスカウントレート)、銀行間のオーバーナイト(翌日物)、公開市場操作(OMO)を通じた買戻条件付金利を▲0.25%引き下げる。
この背景には、連邦準備制度理事会(FED)、欧州中央銀行(ECB)をはじめとする世界で多くの中央銀行が利下げを実施したこと、国内市場ではマクロ経済や外為市場が安定しており、インフレも抑制されていることがある。
項目 | 金利 | 引き下げ幅 |
貸付基準利率(リファイナンスレート) | 年6.0% | ▲0.25% |
基準割引率(ディスカウントレート) | 年4.0% | ▲0.25% |
銀行間のオーバーナイト(翌日物) | 年7.0% | ▲0.25% |
公開市場操作(OMO)を通じた買戻条件付金利 | 年4.5% | ▲0.25% |