ベトナム国家銀行(中央銀行)外国為替管理部は28日開催の記者会見で、2021年における在外ベトナム人(越僑や海外派遣労働者など)からベトナムへの本国送金額(推定値)は前年比+10%増の125億USD(約1兆4400億円)となり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響にもかかわらずプラス成長を維持したと明らかにした。
地方別では、ホーチミン市への送金額が全体の約30%を占め最大だった。これに、中部地方、北部地方、南部メコンデルタ地方が続いた。送金は主に金融機関を通じて行われ、残りは送金会社(28%)と郵便局(2%)経由だった。
なお、世界銀行(WB)がこれに先立ち発表したレポートによると、2021年通年における在外ベトナム人からの本国送金額は前年比+5.2%増の180億6000万USD(約2兆1000億円)に増え、世界8位、アジア太平洋地域では3位となる見込み。
<2006~2020年のベトナムへの本国送金額と2021年見通し>