香港上海銀行ベトナム(HSBC Vietnam)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異株である「オミクロン株」の感染拡大の懸念があるにもかかわらず、ベトナムの2022年における国内総生産(GDP)成長率を+6.5%と予想した。
この背景には、ベトナムの2021年10~12月期のGDP成長率が+5.2%となり、HSBCの予想+3.8%と米ブルームバーグ(Bloomberg)の予想+3.9%を大きく上回ったこと、生産活動とサービス業が回復の兆しを見せていること、2021年の輸出額が急増したことがある。
製造業や輸出、海外直接投資(FDI)の増加、国内市場の消費回復などが2022年のGDP成長を後押しすると分析。ただし、現在も続く新型コロナ第5波とオミクロン株の感染者確認が今後の懸念材料になると考えられている。
また、HSBCは2022年におけるベトナムのインフレ上昇率を+2.7%と予想。なお、ベトナム政府は同年のGDP成長率目標を+6.0~6.5%に設定している。