英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、内需の拡大や観光業界の回復が功を奏して、ベトナムの経済が2022年4~6月末に力強く回復すると予想している。また、同年における国内総生産(GDP)成長率予想を+6.7%で据え置いた。
同行は、2022~2023年におけるベトナムのインフレ上昇率予想もそれぞれ+4.2%、+5.5%で維持した。通貨VNDの対米ドル為替レートはそれぞれ1USD=2万2300VND、1USD=2万2000VNDとなる見込み。
ベトナムへの海外直接投資(FDI)は増加しており、今後もこの傾向が続くと予想されている。FDIの流入を集めている分野として、発電やガソリン・石油、空調設備などが挙げられる。
スタンダードチャータード銀行の専門家によると、地政学的な緊張と新型コロナ禍に関連する課題にもかかわらず、ベトナムは引き続き世界のサプライチェーンにおいて重要な役割を果たすと評価されている。