国際通貨基金(IMF)は先般発表したレポートの中で、ベトナムの2023年における国内総生産(GDP)成長率予想を+4.7%で据え置いた。2024年のGDP成長率は+5.8%、2025年には+6.9%に改善すると予想されている。
IMFによると、ベトナムは輸出や不動産、金融の分野で困難に直面しているが、回復しつつある。ベトナム政府が景気刺激策を積極的に実施している中、ベトナムは短期的な逆風を乗り越え、中期的には成長の勢いを維持する見込み。
IMFのアジア太平洋地域代表者は、2023年10~12月にはベトナムが回復する兆しが数多く見られるが、年間成長率目標を達成するのは難しいとの見方を示した。
なお、統計総局(GSO)の発表によると、2023年7~9月のGDP成長率(推定値)は前年同期比+5.33%で、前年同期の+13.71%から減速した。2011~2023年の7~9月で比較すると、今期のGDP成長率は2020年と2021年を除いたすべての年を下回った。
1~9月期のGDP成長率は前年同期比+4.24%で、前年同期から減速した。2011~2023年の1~9月期で比較すると、こちらも2020年と2021年を除いたすべての年を下回った。