アジア開発銀行(ADB)は先般発表した「アジア経済見通し(Asian Development Outlook=ADO)」に関するレポートの中で、ベトナムの2023年における国内総生産(GDP)成長率予想を+5.8%から+5.2%に下方修正した。
予想引き下げの原因としては、外需の回復が予想よりも弱く、工業やサービスの成長を妨げたことから、国内の雇用と消費の回復が遅れていることがある。
2024年のGDP成長率予想は+6.0%で据え置いた。さらに、ADBはベトナムの2023年と2024年のインフレ率予想もそれぞれ+3.8%、+4.0%で据え置いた。
なお、ADBは東南アジアの2023年におけるGDP成長率予想を+4.6%から+4.3%に引き下げた。また、アジアについても+4.9%から+4.7%に引き下げた。