世界銀行(WB)は18日に発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、ベトナム当局が政策の実施の有効性を確保し、マクロ経済の安定を支援するためには、経済振興策を2024年まで延長する必要があるとの見方を示した。
WBによると、金融市場の弱点を克服することや、不動産市場の健全な発展を促進することが、短期的な経済の安定化に貢献するほか、長期的な経済成長を支えることにもなる。
WBはまた、対ベトナム海外直接投資(FDI)やインフレに関しては良好な兆しが見られ、鉱工業生産指数(IIP)も改善を続けているものの、改善度合いは低い水準にとどまると評価している。
このほか、11月の小売売上高は、引き続き新型コロナ前の水準を下回った。これは、内需があまり改善していないことを示す。貸付成長率は政府の通年目標である+14~15%を大幅に下回っている。
これらのことから、WBはベトナム政府に対して、経済支援対策を2024年まで延長することを検討するよう勧告している。