中央経済管理研究所(CIEM)は、ドイツ国際協力公社(GIZ)と15日に共催したマクロ経済に関するシンポジウムで、2024年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率の最新予想を発表した。
2023年の実績を踏まえた2024年のシナリオは以下の通り。
◇ベースラインシナリオ(メインシナリオ):
+GDP成長率:+6.1%
+輸出額成長率:+4.0%
+貿易黒字額:56億4000万USD(約8200億円)
+消費者物価指数(CPI)上昇率:+3.9%
◇ポジティブなシナリオ:
+GDP成長率:+6.5%
+輸出額成長率:+5.2%
+貿易黒字額:62億6000万USD(約9100億円)
+CPI上昇率:+3.7%
CIEMは、2024年に経済の基本単位である企業や家計といったミクロ経済の個別主体の基盤を改善し、経済制度システムをイノベーションと環境により優しい方向に改革し、不安定な国際経済環境におけるリスクに効果的に対処するなどして、経済成長の回復を促進する政策に引き続き注力することの必要性を主張した。
同研究所は、制度改革の質を維持・深化させれば、経済成長目標を完全に達成できるとの見解を示した。
なお、国会決議では、2024年のGDP成長率目標は+6.0~6.5%に設定されている。
<他の機関・組織による2024年GDP成長率・CPI上昇率予想>