英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)はこのほど発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、2024年におけるベトナムの国内総生産(GDP)成長率予想を前回レポートの+6.7%から+6.0%に下方修正した。
引き下げの理由は、2024年1~3月期のベトナムのGDP成長率が前期の+6.7%から+5.7%に減速し、予想よりも低かったことに加え、世界貿易が変化していることによるものだ。
また、同行は2024年4~6月のGDP成長率予想を+6.3%から+5.3%に、7~9月も+7.2%から+6.0%にそれぞれ下方修正した。一方、10~12月のGDP成長率は+6.7%に回復する見通し。
2024年におけるベトナムのインフレ上昇率予想も+5.5%から+4.3%に下方修正した。
さらに同行は、インフレ率上昇への懸念から、ベトナム国家銀行(中央銀行)が9月末まで基準貸付利率(リファイナンスレート)を年4.5%で維持し、10~12月に+0.5%pt引き上げると予想している。