英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank)は先般発表したベトナムのマクロ経済に関する最新レポートの中で、ベトナムの4~6月の国内総生産(GDP)成長率を前年同期比+5.3%増と予測している。
4~6月のGDP成長率は、1~3月のGDP成長率の+5.7%から僅かに低下すると予想。
同行エコノミストは、「4~6月の成長は鈍化する可能性が高いが、ベトナムは依然として前向きな回復を維持している。ただし、インフレや為替レートの圧力、世界的な需要低迷などが続く中、ベトナム経済は7~9月も課題に直面するものと見込まれる」とコメントした。
同行は、インフレ圧力を受けてベトナム国家銀行(中央銀行)が10~12月に基準貸付利率(リファイナンスレート)を+0.5%pt引き上げる可能性があると予想。為替市場の動き次第で中央銀行が10~12月または、それより前に利上げを行う可能性があると指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)の行動が、中央銀行の政策決定に大きな影響を与える可能性があると見ている。